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国ごとの香りの好み
こんにちは。
アロマ調香師の青山美月です。
今日は国ごとの香りの好みについて深掘りしてみたいと思います。
みなさん、旅行は好きですか?
私は昔から行ったことない土地へ行くのが好きで、国内海外問わず旅行が好きです。
はじめて海外に行ったのはハワイ。
定番の土地ですが、空港を降り立った瞬間に今までの人生では感じたことのないトロピカルな気分になる香りだったのをすごく覚えています。
他にもいくつか海外旅行に行きましたが、やはりその土地の香りがあるなぁといつも実感します。
そして、そこですれ違った人たちにもその国の香りの傾向がある気がします。
国と香りの関係は、文化や気候と植物、伝統や歴史などたくさんの要素でその国の香りに成り立っているのがおもしろいんです。
香水の元となったアロマは、植物からの芳香成分。
日本やアジアではお香が昔からの香り文化ですが、これも元を辿れば植物です。
《その国の植物の香り》
熱帯地域だと、ジャングルの湿った木々や熱帯の花々が生い茂りますし
寒冷地だと松やユーカリなど木々がたくさんあるように、その土地だからこそ増えていく植物がその土地の香りのひとつ。
ハワイで降りたった土地の香りはプルメリアのお花の香りも感じる気がします。
《歴史や伝統で使う香りの影響》
歴史や伝統はその地域の香りにも強い影響があります。
古代エジプトだと、フランキンセンスやミルラなどが儀式や埋葬に使われていたり(ミイラの入った棺桶を開けたときにも香ったのだとか、、)
実際に海外の美しいと言われる教会に行ったときにも、フランキンセンスの香りが漂っていました。
中東の市場でも、お祈りで使うフランキンセンスが焚かれていることが多かったです。
ふわ〜っとその辺りが少しスパイシーでスモーキーな感じの香りに包まれていました。
日本や仏教では白檀などのお香を焚いたり、仏壇に手を合わせるときもお線香を挙げるので、お寺はやはり落ち着いた白檀などの木の香りがしています。
《国ごとの香りの好み》
アロマや香水に限らず、やはりその国の人々の好みもあるようです。
アジア圏では花の香りの人気が根強いよう。
たしかに日本だと、つくりすぎていないナチュラルな香りが人気だったり、フレグランスの中でもフローラルの柔らかい香りをつけている方が多いイメージです。
フランスのフレグランス屋さんを巡ったとき、毎回店内の香りに酔うほどしっかりフローラルの香る香水が多かったです。
日本人に人気なものをいくつか教えてくれたのですが、それは他のものに比べるとやはり比較的に薄い、柔らかい香りでした。
フランスでは高品質で濃厚なお花の香りが人気のよう。
中東ではスパイシーでウッディな香りも好まれるれるようで、たしかにすれ違う人はウッディな少し濃厚な香水をつけていることが多かったイメージ。
それかマリン系のような爽やかな香り(でも私には強いのですが)が多かったかな。
アメリカは、スーパーに行っていつも思うのですが甘い香りが人気な気がします。
つけいてる香水でもバニラやアンバーのような比較的甘い香りが入っているものをつけていることも多いと思います。
もちろん香水はトレンドや好みがあるので一概ではないのですが、
その土地の香りや、その土地の人々が好む香りは、国の魅力に基づいたものなのが魅力だなぁと思って楽しんでいます。
みなさんは忘れられない土地の香り、ありますか?
