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同じ香りなのに?
こんにちは。
アロマ調香師の青山美月です。
新しい年になり、数週間経ちました。
私はヨガのインストラクターとしても活動をしていて、いつもクラスの中でも香りからも心身にアプローチをかけられるようにアロマオイルやスプレーなど香りのアイテムをなにかしら持っていきます。
今年の新年のクラスでは、お香をクラスの前に香らせました。
いらしてくださった方が「神聖な感じがする」「シャキッとする」「お正月のおめでたい感じがする」と心をほぐしながらも、お正月感を感じるという感想がほとんどでした。
焚いたお香は白檀なのですが、じつはこれは年末のクラスでも焚いていだものでした。
同じ香りでも、季節や環境が変われば心で感じることも変わるんですよね。
きっとお盆に同じ白檀の香りを嗅いだら、「懐かしい」「おばあちゃんの家を思い出す」といった幼少期のお盆での過ごした記憶が出てくると思います。
香りが、懐かしい、新年の気持ちになる、と感じるのは香りが記憶や感情と深く結びついているから。
香りは脳の記憶と感情を司る部分に直接アプローチをかけるので、過去の出来事や経験と結びつけられます。
ある香りが特定の瞬間や場面と結びついていると、その香りを嗅ぐことで一瞬にして思い出や感情がよみがえり、懐かしい感覚を呼び覚ますんです。
実際に、昔から新年にお香を焚くことはお正月における清めや新しい始まりへの意識を高める儀式のような感じで、家庭や神社、お寺での伝統的な行事のなかのひとつ。
檀や松などを使用したお香を焚くことで、清浄さや厳かさを感じられて、新年の祝福や神聖な空気を演出します。
悪いものを払い清める意味があり、お正月の特別な雰囲気を創り出します。
みんなで、お正月の神聖さを味わいながらヨガをしました:)
日本だけでなく、世界中で「香り」は古くから神聖なもののひとつとして使われているのも香りの魅力のひとつだなと感じています。
ぜひ、色んな香りを嗅いで何が思い浮かぶのか、、自分の脳を刺激してみてください♪